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北朝鮮軍 複数箇所で対抗拡声器放送=朴大統領非難も
【ソウル聯合ニュース】韓国軍が8日に拡声器による北朝鮮向け宣伝放送を再開したのに対抗し、北朝鮮軍も最前線で韓国に対し拡声器を使った放送を行っているもようだ。 韓国政府関係者は11日、「北は最初、2カ所で拡声器を使い始め、複数の場所に広げたようだ」と話した。韓国が拡声器を使っているすべての地域で韓国向け放送をしている状況だ。 北朝鮮の拡声器は出力が小さいため、音が響くだけで放送の内容は聞き取りにくいが、拡声器の向きや、風向きと気象条件によっては時折聞き取れることもあるという。その内容はすべて金正恩(キム・ジョンウン)第1書記をたたえる音楽や体制宣伝で、朴槿恵(パク・クネ)大統領を誹謗(ひぼう)する内容も聞こえるとされる。 別の韓国政府関係者は「北は昨年8月に韓国が放送を再開、中断した時、自分たちも拡声器を準備しておいたとみられる」と話す。 韓国軍の北朝鮮向け宣伝放送は4日目に入る。最前線の10カ所余りで、最新K-POPや北朝鮮より正確な天気予報、ニュースをはじめ、北朝鮮の最高指導者である金第1書記を批判する内容などを放送している。金第1書記を一方的に非難するにとどまらず、具体的な裏づけや論理などにより関心を引くような内容となっており、北朝鮮には脅威的な心理戦と評価される。 韓国軍は北朝鮮軍が挑発する可能性に備え最高水準の警戒態勢を維持し、監視を強化している。 mgk1202@yna.co.kr