【ソウル聯合ニュース】韓国の呉俊(オ・ジュン)国連大使は17日、ソウルの外交部庁舎で記者懇談会を開き、北朝鮮が新たな核実験や事実上の長距離弾道ミサイルの発射に踏み切れば「国連安全保障理事会が制裁をさらに強化する内容の決議案をほぼ自動的に採択するだろう」と述べた。呉大使は現在、在外公館長会議のため一時帰国している。 北朝鮮の朝鮮中央通信は15日、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が「早い時期に核弾頭の爆発実験と核弾頭装着が可能な弾道ロケット(ミサイル)発射実験を断行する」と述べたと報じた。 呉大使は、制裁がどのように強化されるかは予断できないとしながらも、4回目核実験と長距離弾道ミサイル発射を受けた今回の決議では意図していたものより制裁が緩和されたため、その部分を強化する内容が含まれるかもしれないと述べた。 また、北朝鮮はこれまで総額40億ドル(約4500億円)を核・ミサイル開発に充てたとする試算があることも紹介。国連の北朝鮮への人道支援は毎年5000万ドル水準にとどまっているとした上で、「北が核とミサイルの開発を中止すれば住民の生活や人権の改善に役立つとの推定が可能だ」と指摘した。 中国とロシアによる安保理決議の履行については「中ロとも慎重な検討の末に制裁内容に同意したため、履行にも積極的な姿勢を見せるだろう」と述べた。 一方、昨年11月に取り沙汰された潘基文(パン・ギムン)国連事務総長の北朝鮮訪問について、訪問が中止になったのかとの質問に、呉大使は「(北朝鮮と)合意したことがないため中止というたぐいのものではなく、検討されたが実現していない状態というのが正しい」と説明した。 stomo@yna.co.kr
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