【ソウル聯合ニュース】福岡市で毎年3月の最終日曜日に開催される「三・一文化祭」は在日コリアンが主催する祭りとして知られている。多文化共生を主題に1990年から続いている同祭りは、日本の植民地支配に抵抗し平和・共存を求め1919年に朝鮮半島で起きた「3・1独立運動」を記念して名付けられた。 祭りでは韓国伝統の国楽公演やのど自慢大会のほか、伝統衣装の韓服ファッションショー、韓国食文化体験、和太鼓の演奏、アリランの合唱などが行われる。 祭りは1982年に北九州市で開催された「北九州三・一文化祭」から始まった。当初は在日コリアンに対する差別を問題にするなど政治的色彩が強かったが、1990年に福岡市に場所を移して名称を変え、地域住民との交流による「共生」を全面に打ち出した。 27回目となる今年は27日に福岡市立千代小学校体育館で「出会い・交流・共生」をテーマに開かれる。祭りを準備した実行委員会の金逸根(キム・イルグン)委員長は聯合ニュースの取材に対し、「今年は特に韓国伝統の仮面劇であるタルチュムを準備した」とした上で、在日コリアンの歴史をもとに、ヘイトスピーチ(憎悪表現)をユーモアと滑稽さで風刺する劇にしたと紹介した。 また、「国籍や民族を超越した交流フォーラムで、スタッフや出演者のうち相当数が日本人」と説明。参加者の70%以上が日本人で、同地域では韓国文化を身近なものとして受け入れていると強調した。 yugiri@yna.co.kr
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