【世宗聯合ニュース】国際通貨基金(IMF)は12日に公表した世界経済見通しで、韓国の今年の経済成長率を2.7%、来年を2.9%と予想した。 韓国の経済成長率は14年に3.3%を記録したものの、昨年は2.6%にとどまり、IMFの予想が外れなければ3年連続で2%台になる。 韓国は世界的な金融危機の影響を受けた09年に成長率0.7%を記録。その反動から10年には6.5%を達成したものの、11年には3.7%、12年には2.3%、13年には2.9%を記録し、低成長が続いている。 経済成長率が2%台から抜け出せずにいるのは、韓国経済を取り巻く対外環境が良くないことに加え、個人負債の増加や高齢化など構造的な問題が絡み合っているためとされる。  また国際原油価格の低下と、中国経済の減速などにより、世界の貿易が停滞するなか、韓国経済も深刻な輸出不振に陥っており、輸出額は先月まで前年同月比で15カ月連続の減少を記録した。これは統計を開始した1970年以降、最長となる。 個人負債、少子高齢化なども経済のマイナス要素となっている。  先行きに対する不透明感から、個人は消費を抑え、企業は投資を減らしている。これにより企業の業績が落ち、個人の所得が減少。雇用の悪化にもつながり、悪循環になっている。 さらに韓国は高齢化が世界最速尾で進み、1人の女性が生涯に産む子どもの平均数を示す合計特殊出生率は経済協力開発機構(OECD)加盟国で最下位レベルにある。そのため生じる生産年齢人口の減少は経済の活力を下げる要因となっている。 yugiri@yna.co.kr
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