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制裁で苦境?外国人観光客からの外貨獲得に躍起=北朝鮮
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮当局が国際社会からの制裁の影響による外貨不足を補おうと、平壌を訪れる外国人訪問客をターゲットにした外貨稼ぎに躍起になっている。 北朝鮮の事情に詳しい消息筋は19日、北朝鮮当局が10~11日に平壌で開催された国際マラソン大会と故金日成(キム・イルソン)主席の生誕記念日「太陽節」(4月15日)に合わせ開かれた「4月の春親善芸術祝典」に参加した外国人から外貨を得るため、商店や百貨店を中心に回る観光コースを組み、北朝鮮の商品を購入するようにしていたと明らかにした。 同消息筋は「これまでは外国人が平壌に滞在する場合、体制の宣伝を目的とした景勝地を中心に回る観光コースを組んだが、今回は外貨稼ぎのための商品宣伝に熱心だった」と述べた。 北朝鮮当局は外国人を迎えるため平壌の大城百貨店と第1百貨店をリニューアルしたほか、ガイドが外国人に購入を薦めた商品のほとんどは高価な北朝鮮製の健康食品と干物だったという。 また、北朝鮮当局は外国人が購入した商品の数や種類に応じて免税も行っている。同消息筋は「平壌の順安空港には外国人旅行客の手荷物重量制限などの規定があるが、北の商品を大量に購入した外国人に対しては全く問題にしない」と伝えた。 別の消息筋は、北朝鮮は過去にも外貨稼ぎのために外国人訪問客が百貨店や外貨商店を訪れるよう誘導したが、現在は国際社会の制裁により外貨不足がより深刻化したようだとの見方を示した。その上で「(来月の)朝鮮労働党大会の準備資金調達が困難に陥っていることも影響しているとみられる」とも話している。 北朝鮮当局は住民が保有する米ドルを集め、国家経済を建て直そうという趣旨の学習も行っているが、外貨商店を利用する北朝鮮住民はごく一部にすぎないという。 hjc@yna.co.kr