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韓国統一相「今は対話論・出口論を論じるときではない」
【ソウル聯合ニュース】韓国の洪容杓(ホン・ヨンピョ)統一部長官は24日、記者団に対し、一部で浮上している対北朝鮮対話論や出口論について「今はそのようなことを論じるときではない」との考えを示した。 その上で「対話をしなというのではなく、制裁自体が目的でもない。われわれの目標は平和と統一であり、今はそれに向かって一歩ずつ進むために制裁と圧迫が必要な時期だとみている」と述べた。 「出口論が多く取り上げられるが、なぜ出口が必要なのか、出口を開ければわれわれが何を得るのかを考えなくてはならない。われわれが得るものが平和でなければ出口を開けることはできない。まだそのような時期ではない」との見解を示した。 最近の北朝鮮は過去とは大きく異なり、韓国もほかの方式の対応と措置が必要だと強調した。 北朝鮮が核開発と経済発展を並行する「並進路線」で生き残るのは難しいとした上で、「生き残る道は非核化と民生政策であることを理解させ、核開発にかかる費用が恩恵をはるかに上回ることを分からせてこそ、北の計算法が変わる」と述べた。 北朝鮮が来月始めに36年ぶりに開催する朝鮮労働党大会については、「北は党大会開催も厳しい状況だと思う。無理な手を打ったのではないか」と述べた。北朝鮮は党大会を通じ金正恩(キム・ジョンウン)時代の幕開けを告げようと考えているようだが、党大会が北朝鮮にとって毒になることもあり得るとの考えを示した。 政権維持のために無理に党大会を開催しようとしているが、はたして北朝鮮政権の望み通りになるかについては懐疑的だとの見方を示した。 韓国政府高官は、北朝鮮が党大会前に5回目の核実験を強行する可能性について「かなり高い」と述べた。また、党大会で韓国に対話を提案する可能性については「提案するかどうかは分からないが、平和協定の話や統一に関するメッセージが出る可能性がある」と説明した。 洪長官は、操業を中断した北朝鮮との経済協力事業、開城工業団地についても言及した。操業中断に対する批判の声もあるが、望ましい南北関係や平和、新たな朝鮮半島のために同団地をどのように生かすかが重要だとの考えを示した。