【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官が27日、アジア信頼醸成措置会議(CICA)の外相会議に出席するため中国・北京に向かった。 CICAはアジア地域の安全保障をめぐる問題を話し合う会議で、中国やロシアが主導する。26カ国・地域が加盟しており、米国、日本はオブザーバーとして参加している。 韓国は2006年に加盟したが、外交部長官が外相会議に出席するのは初めて。米国の入っていない地域協議体で安全保障問題を話し合うことへの負担などから、これまで積極的に関わってこなかったとされる。 尹長官はこの日、出国に先立ち聯合ニュースの取材に応じ、「北の核、ミサイルの脅威がいつになく強まっているなか、かつて北と非常に良好な関係にあった国々が出席する会議で(脅威の)重大さをあらためて確認し、支持を得ることが重要だ」と、外相会議に初参加する意味を説明した。28日に基調演説を行う。 また、27日に中国の王毅外相、28日にはロシアのラブロフ外相とそれぞれ個別会談を予定している。尹長官は、北朝鮮のさらなる挑発を抑え込むため、両外相と「踏み込んだ議論をするつもりだ」と伝えた。 韓国政府は北朝鮮の核、ミサイル脅威に関する内容をCICA会議の結果をまとめた文書に盛り込むため、働きかけているとされる。 stomo@yna.co.kr
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