【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は28日、中国・北京で開かれたアジア相互協力信頼醸成会議(CICA)の外相会合で基調演説し、北朝鮮による核実験の阻止に向けた中国やロシアなど加盟国の協力を呼び掛けた。 尹長官は、北朝鮮が来月6日の朝鮮労働党大会に合わせて5回目の核実験を実施するかどうか世界が注目しているとし、「北の核能力の高度化を食い止め、新たな核実験を防ぐ上で、CICAが特別な役割を果たすよう期待している」と述べた。 また、北朝鮮による4回目の核実験と事実上の長距離弾道ミサイル発射を受けた国連安全保障理事会の制裁決議が徹底して履行されるよう、リーダーシップを発揮してほしいと求めた。 同日採択予定の外相会議の声明に、北朝鮮核問題に関するCICAの立場を盛り込むべきだとも強調した。尹長官は「声明は北の核実験や弾道ミサイル発射実験を最も強力な表現で糾弾し、安保理決議の徹底的かつ忠実な履行を再確認するとともに、北の核開発計画の完全かつ検証可能で後戻りできない形での放棄を規定すべきだ」と述べた。 CICAはアジア地域の安全保障をめぐる問題を話し合う会議で、中国やロシアが主導する。韓国は2006年に加盟したが、外交部長官が外相会議に出席するのは初めて。26カ国・地域が加盟しており、米国、日本はオブザーバーとして参加している。 stomo@yna.co.kr
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