警察によると被疑者Eは去る20日午前4時30分ごろ(以下、日本時間)シム氏の自宅に侵入しシム氏を殺害し、ノートパソコンカバンやリムーバブルストレージ デバイスなどを盗んだ容疑を受けている。
被疑者Eは検挙後「酒に酔ってシム氏の家に侵入し寝ていたが、突然シム氏が懐中電灯を照らして声をあげたため、驚いて殺害した」とし犯行を自白した。被疑者はシム氏からわずか250メートルの場所に住んでいた。
韓国警察は事件捜査のためにプロファイラーと現場鑑識要員、防犯・監視カメラ(CCTV)分析要員など捜査専門家3人とコリアンデスク担当官2人を支援した。
彼らはまず、容疑者特定のため現場周辺のCCTVが設置された建物を訪問、動作するかどうかや録画機能などを確認後、3つのCCTVを確保した。
続けてフィリピン警察、遺族と共に合同現場鑑識に参加し、フィリピン警察が初動捜査時に確保した証拠品を確認した。この過程で被疑者Eのものとみられる血痕が付いたTシャツを発見した。
捜査専門家らは確保したCCTVの分析作業を通して、被疑者Eが事件現場で発見されたTシャツを着て犯行現場へ移動するようすを確認、このTシャツが被疑者Eのものであることを立証した。
フィリピン警察は、韓国警察のCCTV分析資料と映像などをもとにCCTVが録画された場所を集中的に聞き込み捜査をおこなった末に、27日午後3時ごろ被疑者Eを検挙した。
警察庁の関係者は「コリアンデスク担当官を通じて被疑者Eの犯行の裏付け、立証するDNA分析過程などフィリピン警察の捜査状況を持続して確認し、必要時にフィリピン警察の証拠物確保と分析を支援する計画」と伝えた。
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