聴聞会で質問に答える医師のキム・ヨンジェ氏=14日、ソウル(聯合ニュース)
聴聞会で質問に答える医師のキム・ヨンジェ氏=14日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国国会で14日、朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件をめぐる国政調査の聴聞会が開かれ、朴大統領が処方を受けて打っていた「注射」の目的に関心が集中した。 朴大統領をめぐっては、2014年4月の旅客船「セウォル号」沈没事故当日の行動がはっきりしない「空白の7時間」が問題となっており、野党は美容施術を受けていた疑いがあると主張している。 この日の聴聞会には多数の医療従事者が証人として出席。議員らは元大統領諮問医のキム・サンマン氏、崔被告の美容整形の主治医であるキム・ヨンジェ氏に集中的に質問を浴びせた。 キム・サンマン氏は、崔被告とその姉のスンドゥク氏の名前で主に美容目的で使われる胎盤注射(胎盤から抽出したエキスを使用)などを朴大統領に処方したとして、検察の捜査を受けた。 同氏は、諮問医に任命される前に朴大統領の診療をしたことがあるかとの与党議員の問いに「2回か3回、官邸に赴いた」と返答した。これを受け、同議員は「正式に任命されていない医師が青瓦台(大統領府)に入り、大統領の体に手を触れたということは、非常に重大な違法行為だ」と批判した。 また、野党議員の一人は14年1月の新年記者会見の写真を示し、朴大統領の顔に6カ所の注射針のあとがあり、同年5月の写真には顔にあざのあとがあると指摘し、フィラーと呼ばれる美容施術を受けた疑惑を提起した。 これについて所見を問われたキム・ヨンジェ氏は「フィラーのようだ」と答えた。ただ、朴大統領の顔の施術を一度でもしたことがあるかとの問いには「ない」と否定した。 同氏はまた、朴大統領が12年末の大統領選で当選した後に青瓦台に入ったことがあるかと問われると、しばらくためらった後、「14年2月に連絡が来て入ったことがある。(顔にある)傷あと部分の感覚がなくなり、けいれんが起きると言われた」と説明。赴いたのは一度だけかとさらに追及されると、「何度か入った」と認めた。
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