朴大統領=(聯合ニュース)
朴大統領=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は12年末の大統領選で当選してから4年となる19日、記念行事などを行うことなく官邸で静かに過ごした。 関係者によると、青瓦台(大統領府)の高官が小規模な催しを提案したものの、朴大統領は丁重に断り、今週から本格的に始まる特別検察官チームによる捜査、憲法裁判所による弾劾審判(罷免の是非を判断)、崔被告の裁判などに備えたという。 朴大統領はこの日も弁護人と面会し、弾劾審判や特別検察官による捜査に備えた。今週中には新たに弁護士を迎え、弾劾審判のための代理人団を現在の4人から約10人に拡充する方針という。 朴大統領側は憲法裁判所が世論や政界の圧迫により、決定を急ぐ可能性があることに懸念を示し、慎重な判断が必要という論理で対抗するものと見られている。 一方、青瓦台は今週捜査を開始する特別検察官チームが近日中に青瓦台官邸の家宅捜索を行う可能性についても神経を尖らせている。 また朴大統領はテレビニュースなどを通じ、同日行われた崔被告の初公判を見ていたことが分かった。 弾劾審判に関する朴大統領の答弁書では崔被告は「キッチン・キャビネット」(ブレーン)の1人であり、国政に関与した割合は1%未満と主張されている。また崔被告が私腹を肥やしていることは全く知らなかったとしている。 高病原性鳥インフルエンザウイルスが拡大していることなど、国政懸案についても青瓦台高官から非公式に説明を受けているとされる。国政の状況説明は電話や対面で常に行われているという。 朴大統領の即時退陣や憲法裁の弾劾決定、黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行首相の辞任を求める大規模集会が17日にあったことについては、週末ごとには集会をさせてしまい申し訳ないとした上で、経済が停滞することに対する懸念を示した。
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