北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(33)の異母兄の正男氏(46)の殺害手段が“毒針”だと伝えられているが、この事件は北朝鮮の偵察総局の仕業である可能性が高まると見られる。(提供:news1)
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(33)の異母兄の正男氏(46)の殺害手段が“毒針”だと伝えられているが、この事件は北朝鮮の偵察総局の仕業である可能性が高まると見られる。(提供:news1)
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長(33)の異母兄の正男(ジョンナム)氏(46)の殺害手段が“毒針”だと伝えられているが、この事件は北朝鮮の偵察総局の仕業である可能性が高まると見られる。

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 正男氏は現地時間の13日午前9時、マレーシア・クアラルンプールの空港で女性2人に毒針で殺害されたと伝えられた。容疑者の2人は犯行後、タクシーに乗って逃走。現在、マレーシア警察当局は2人を北朝鮮のスパイと見て捜査を広げているという。

 過去に北朝鮮の偵察総局は数回、テロの手段として毒針など毒劇物を使用してきた。

 韓国・国家情報院によると、脱北者のA氏は韓国に入国後、モンゴルを往来しながら湧き水開発など対北朝鮮事業を推進し、2010年3月に在モンゴル北朝鮮大使館の偵察総局所属のスパイ“キム局長”に手なずけられ、毒銃(万年筆・懐中電灯型)、毒針、毒薬を受け取って使用方法を覚え、暗殺用爆薬製造法を習得したという。

 A氏は2011年6月に“キム局長”から「反北朝鮮活動家であるキム・ドクホン、パク・サンハクを殺害しろ」という指令と共に活動費1万2000ドルを受け取って韓国に入国。パク・サンハク氏を暗殺しようとしたが現場で検挙された。

 偵察総局は2010年、故ファン・ジャンヨプ元朝鮮労働党国際担当書記の暗殺グループを南に派遣したのに続き、ファン・ジャンヨプ氏の側近で1997年に韓国亡命同志だったキム・ドクホン元北朝鮮ヨグァン貿易連合総合会社の総社長に対する毒劇物暗殺テロまで計画し、韓国情報当局に摘発された。

 国家情報院は、ファン・ジャンヨプ氏暗殺グループ事件などをもとに北朝鮮が偵察総局を筆頭に“裏切り者”の烙印を押されたファン・ジャンヨプ氏ら高官亡命者に対して組織的な暗殺作戦を立てていたと分析している。



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