【ソウル聯合ニュース】韓国の国家機関、国史編纂(へんさん)委員会は11日、日本による植民地支配時代に日本軍が慰安所の設立と管理に関与したことを示す2点の史料を公開した。史料は米国立公文書記録管理局(NARA)で見つかった。 連合軍東南アジア翻訳・尋問センターの関係文書から、旧日本軍が強姦と略奪は戦争から切り離せない部分と認識していたことが読み取れる。「強姦を防止するため、軍は占領後に直ちに、許可された公用の慰安所を設立した」と記されている。 また、旧日本軍の通信傍受や捕虜の尋問、旧日本軍の文書の翻訳などを担った連合軍翻訳通訳部の尋問記録には、慰安所が軍の管理下にあったことを示す日本の軍人の証言がある。 1944年4月29日にインドネシア・マランで逮捕された日本の軍人は「軍の管轄区域内に慰安所7カ所が設立された。朝鮮人と日本人、インドネシア人など約150人の女性がいた」と述べた。別の尋問記録には、フィリピン・タクロバンで捕らえられた日本の軍人が「日本軍の軍医が性病予防のため女性を毎週検診した」という証言が記された。 国史編纂委員会の関係者は「旧日本軍が慰安所の設立と管理に直接関与しなかったという日本政府の主張を覆す文献だ。日本政府に法的な責任を問い、正式な謝罪を要求することができる根拠となる」と強調した。 委員会は昨年米国や英国で、旧日本軍慰安婦や戦争犯罪に関する史料2万4000枚、単行本やマイクロフィルムなどを収集した。これらをまとめた資料集を年末以降、順次刊行する予定だ。
Copyright 2017(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0