【マニラ聯合ニュース】東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の首脳会議に出席するためフィリピンを訪れている韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は14日、首都マニラでロシアのメドベージェフ首相と会談し、極東開発を含む未来の成長エンジン拡充に向けた事業を推進することで合意した。韓国青瓦台(大統領府)の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官が発表した。 両者は韓国と、ロシア主導のユーラシア経済連合との自由貿易協定(FTA)締結のための実務協議を迅速に行うことを決めたほか、9月の東方経済フォーラムで文大統領が提案した「九つの橋」戦略について両国政府間の議論をさらに深めることで一致した。同戦略は、ガス、鉄道、港湾、電力、北極海航路、造船、雇用、農業、水産分野で同時に協力を推進することを指す。 また、文大統領は現代自動車やサムスン電子など多くの韓国企業がシベリア鉄道を利用できるよう、通関手続きの簡素化や列車の確保などをロシア側に要請したほか、現代自動車の同国への投資などに関する契約への関心を促した。 メドベージェフ首相は、北朝鮮の核・ミサイル開発を絶対に容認できないとした上で、ロシアは朝鮮半島に隣接しており、朝鮮半島の安定がロシアの安保に直結すると強調。朝鮮半島の平和・安定のための韓国の立場を支持し、積極的に努力すると表明した。 また、「韓国・ユーラシア経済連合のFTAについて韓国と緊密に協議する意向がある」と述べたほか、サハリンの液化天然ガス(LNG)事業、極東地域の造船業近代化事業、水産物・農産物分野での両国間協力に対し意欲を示した。
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