【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(
キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)は1日午前9時(日本時間同)から施政方針に当たる「新年の辞」を発表した。金委員長は「いつでも米大統領と再び会う準備ができている」と述べ、2回目の朝米(米朝)首脳会談を行う用意があると明らかにした。 非核化を巡る朝米交渉がこう着状態に陥っている中、トランプ米大統領が朝米首脳会談の計画に触れていることに対し、金委員長が正式に反応を示したことになる。 ただ、金委員長は「米国が約束を守らず、われわれの忍耐心を誤って判断し一方的に何かを強要して制裁の圧力をかければ、新たな道を模索せざるを得なくなることもあり得る」とも警告した。 朝鮮半島については、「恒久的平和地帯にする確固たる意思がある」と強調。「われわれの主導的かつ積極的な努力により、朝鮮半島に平和の気流が形成された」と評価した。 また、「(昨年6月に)朝米共同声明で発表したように、2国間で新たな関係を築き、恒久的かつ強固な平和体制を構築。完全な非核化に進むことはわが党と共和国政府の変わらない立場であり、私の確固たる意思」と述べた。 南北関係については、開城工業団地に進出した韓国企業関係者の苦悩に触れ、「いかなる条件や見返りなしに開城工業団地と金剛山観光を再開する用意がある」と話した。これらの事業はいずれも中断されている。 新年の辞は朝鮮中央テレビが放映した。金委員長は2013年から毎年、肉声で新年の辞を発表している。今年はスーツ姿でソファーに座り、新年の辞を読み上げた。
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