韓国で政権交代論が60%に迫る、支持率が野党「国民の力」41.7%、与党「共に民主党」30.8%(画像提供:wowkorea)
韓国で政権交代論が60%に迫る、支持率が野党「国民の力」41.7%、与党「共に民主党」30.8%(画像提供:wowkorea)
韓国では昨日5日に、保守系の最大野党「国民の力」がユン・ソクヨル(尹錫悦、ユン・ソギョル、ユン・ソンニョル)前検事総長を大統領候補に選出した。これで与野党の大統領候補が確定し、大統領選に向けた本格的な戦いが始まる。
 
 そうした中で、最近、韓国では政権交代を訴える人々が増えているという。今月3日に発表された与論調査で、国民10人のうち約6人は、革新系の執権与党「共に民主党」から、保守系の野党「国民の力」に政権交代が必要だと考えているという結果が出た。

 3日の国民日報によると、ハンギルリサーチが3日、クッキーニュースの依頼で先月30日から今月1日まで全国の18歳以上1011人を対象に実施した世論調査の結果を発表した。調査の結果「来年の大統領選挙で、野党『国民の力』で政権交代を望む」という回答は58.2%で、60%に迫ったことが分かった。 「執権与党『共に民主党』で政権を続けるべきだ」という回答は、半分の32.2%にとどまった。「その他」は6.9%、「よく分からない」及び「無回答」は2.7%だった。

 「野党『国民の力』で政権交代」と回答した人は、主に60代以上(69.4%)、大邱・慶尚北道(78.6%)、「国民の力」の支持者(95.8%)、大統領の国政遂行に否定的な人(90.1%)、保守系の右派(77.4%)などで高かった。野党「国民の力」に政権交代との回答は、40代を除くすべての年齢で過半数を占めた。

 「執権与党『共に民主党』で政権再創出」と答えた主要層は40代(49.2%)、湖南地域(56.8%)、「共に民主党」の支持者(76.9%)、大統領の国政遂行に肯定的な人(78.3%)、革新系の左派(62.3%)などだった。

 こうした結果について、与党から危機感を訴える声も上がっている。

 3日、ニュース1によると、与党「共に民主党」のパク・ヨンジン(朴用鎮)議員は2日、党内の選挙対策委員会の発足式で、政権交代論が強くなってきたことをあげ、「恐れるべきだ」と警告した。「共に民主党」のソン・ヨンギル(宋永吉)代表が、イ・ジェミョン(李在明)候補の「与党内の野党」イメージを借用し、「李候補が政権を獲得しても政権交代だ」と発言したのも、こうした危機意識を表したものとみられる。

 そうした中で、政権交代論が浮上するのは、「二度とこうした荒唐無稽な国に住みたくないからだ」という意見も出ている。

 3日、イーデイリーによると、世界と北東アジア平和フォーラムのチャン・ソンミン理事長が3日、「国民は、政権交代を望んでいる」と主張した。

 チャン氏はこの日、本人のフェイスブックに「政権交代の最大の貢献者は、やはり文政権5年の不動産暴政だ。この不動産政策での最大の被害者は全国民だ。最大の恩恵者は李在明候補だ」と非難した。

 同氏は「政権交代を望む理由は簡単だ。二度とこうした荒唐無稽な国に住みたくないからだ」とし、「野党への確実な政権交代を実現させる2人のキングメーカーがいる。文大統領と李候補」と皮肉った。「文政権のアマチュア式不動産政策に、国民はうんざりしている」と述べた。
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