2013年10月に中国の丹東で開催された「経済貿易文化観光博覧会」の様子(資料写真)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
2013年10月に中国の丹東で開催された「経済貿易文化観光博覧会」の様子(資料写真)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は29日、オンライン形式の「朝中(中朝)国際商品展覧会」が前日に開幕したと伝えた。中朝による貿易展示会の開催は7年ぶり。 展示会は中国の貿易投資支援を担う中国国際貿易促進委員会(CCPIT)と北朝鮮対外経済省の下部組織の朝鮮国際展覧社が共催する。会期は6月28日までの2カ月間。北朝鮮と中国の企業が農業、軽工業、建材、水産、医療分野の商品資料を展示し、商品の購入や輸出に関する協議もオンラインで行う。中国企業の参加費は6800人民元(約13万4000円)。 朝鮮中央通信は「展覧会は経済と科学技術分野での朝中協力の強化に貢献するだろう」と伝えた。 中朝は2012年から15年まで毎年秋に、北朝鮮と国境を接する中国・丹東で総合展示会「朝中経済貿易文化観光博覧会」を開催してきた。だが、北朝鮮の核実験強行に対する国連安全保障理事会の制裁決議に中国が賛同したことから中朝関係は冷え込み、展示会は16年以降開催されていなかった。 今回の展示会は、世界的な新型コロナウイルス流行後に国境を閉ざしていた北朝鮮が初めて開催する国際貿易行事でもある。中国との経済的な結びつきの強化を図る一方で、新型コロナ対策としてオンライン形式での開催にしたとみられる。  大韓貿易投資振興公社(KOTRA)西安貿易館はこの展示会開催を「貿易再開に向けた、機関としての形のある措置という点で注目される」と評し、北朝鮮向け輸出の意向を持ちながら連絡自体が不可能だった中国企業が多数参加するものと予想した。すぐに販売につなげるというよりは、貿易活性化後をにらんだ宣伝目的で参加する企業が多いと見ている。
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