「RFA」にインタビューを受けた中国国民によると、彼の友人は今月8日、バンコクから広州に乗り換える飛行機に搭乗。広州空港到着後、同機の乗客は税関で「出国して何をしたのか」「国外で何の仕事をしているのか」「今回帰国した理由は何か」「また出国する予定はあるか」といった詳細な質問を受けた。彼が見たところでは、他の乗客も20分ほど質問を受けていたという。
インタビューによると、税関の職員は当初、彼のパスポートを切ろうとした。驚いた彼は「父が病気なのでもう出国しない」と話し、パスポートを切られないで済んだ。しかし、同機の乗客の中にはパスポートを実際に切られた人がいたとしている。
同じくインタビューに答えた女性によると、中国の税関でパスポートを切る措置は数年前から見られる。特に、新型コロナウイルス感染拡大後は、その頻度が増しているという。
また、カナダの留学ビザを取得して出国しようとしたあるネットユーザーは、税関で「オフラインでの授業があるのか」と質問された。彼が「まず言語の授業を受けるので、今のところオンライン授業しかない」と答えたところ、職員にパスポートを切られた上、「オフライン授業がないなら、どうして出国するんだ」と言われたとしている。
同様の措置は、外国の永住権を持つ国民に対しても取られているという。また、中国当局は小中学生の外国留学も制限している。
報道によると、あるネットユーザーは上海浦東空港が「反国家・反共産党的思想を見せた者は出国させない」「悪質な出国をした者はその場でパスポートを切る」という方針を取っているとし、実際にそのような文句が書かれた書類の写真を投稿している。
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