北朝鮮の国営“朝鮮中央通信”はきょう(16日)「新型コロナによる死者が新たに8人発生し、累計50人となった」と報道した。発熱など有症状患者は121万3550人で、医療治療者は56万4860人である。
米CNNは「世界で最も孤立している不透明な体制の特性を踏まえると、実際の状況がどうなっているのかは推定しがたい」とし「崩壊した医療体系と検査装備不足により、北朝鮮で感染症患者を看ることは、事実上難しいだろう」と分析した。
特に「北朝鮮の体制は透明性に欠け情報を共有したくないという点も、もう一つの危険な点だ」として、北朝鮮で起こった1990年代の大飢饉を例にとり「北朝鮮は飢饉により、どれほど多くの人が死亡したのか公開しなかった」とし「専門家たちは『200万人以上が死亡した』と推定し、当時北朝鮮を脱出した人たちはおぞましい経験談を伝えるだけだった」と伝えた。
2011年に北朝鮮を脱出した外科医師は、2006年と2007年のはしか大流行当時を振り返り「北朝鮮は持続的な検疫と隔離のための資源をもっていなかった」とし「症状が発見された患者は病院に移送されたり隔離されなければならなかったが、問題はその指針が守られていなかった点だ」と指摘した。
また、この外科医師は2020年のインタビューで「病院や隔離施設で食糧が十分に提供されなければ、人々は食糧を求め脱出する」と語った。
CNNは「北朝鮮はこれまで新型コロナワクチンを輸入していないとされている」とし「脆弱(ぜいじゃく)な医療環境の中、ほとんどの北朝鮮住民はワクチンを接種していない状況であることから、感染症の発病は致命的だ」と懸念した。
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