北朝鮮による武力挑発、新型コロナの感染状況や天候悪化により変化か=韓国報道(画像提供:wowkorea)
北朝鮮による武力挑発、新型コロナの感染状況や天候悪化により変化か=韓国報道(画像提供:wowkorea)
米国のジョー・バイデン大統領の訪韓を控え、北朝鮮による武力挑発の可能性が続いている。大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したり、7回目の核実験を断行する懸念が高まる中、北朝鮮国内の新型コロナウイルスの感染拡大と天候の悪化などにより状況が変化する可能性もある。

バイデン米大統領の韓国訪問を翌日に控えた19日、韓国軍は最高レベルの対北朝鮮への警戒・監視態勢を維持し、態勢を整えている。米韓軍と情報当局はともに、北朝鮮が核実験を断行したりICBMの試験発射を行う可能性があると分析している。

国家情報院は同日、国会の情報委員会に「(北朝鮮による)ミサイル発射の兆候があり、核実験も準備を完了している」と報告した。ジェイク・サリバン米国家安保補佐官もホワイトハウスの記者会見で、「長距離ミサイル実験や核実験が(バイデン)大統領の韓国歴訪前後に断行される可能性がある」と述べた。

外信も相次いで懸念の声を伝えている。ロイター通信は米当局者の話として「北朝鮮がICBMを試験発射するという最新情報がある」と報道した。CNNも「北朝鮮が48〜96時間以内にICBM試験発射を行う準備をしているものとみられる」と伝えた。

状況が変わりうるとすれば、北朝鮮国内の新型コロナウイルスの感染拡大と天候の変化だ。天候が悪化すると核実験やICBM試験発射成功に自信が持てなくなるうえに、北朝鮮は現在新型コロナウイルスの感染拡大により、行政力を防疫に集中させている。気象庁はバイデン米大統領の訪韓期間中、北朝鮮の各地は曇りや雨になると予報している。

北朝鮮では現在、毎日数十万人の新型コロナウイルスによる感染者が出ている。今月12日に初の感染者が発生して以来、一週間で累積感染者が2000万人に迫った。しかし北朝鮮当局は防疫状況が「好転推移」と主張している。これは住民を安心させようとする意図と解釈されており、武力挑発を敢行して士気高揚を狙う可能性は依然として残っている。
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