東京の韓国大使館前にできた行列=1日、東京(聯合ニュース)
東京の韓国大使館前にできた行列=1日、東京(聯合ニュース)
【東京聯合ニュース】韓国政府が1日から、個人観光目的で韓国に入国する外国人を対象に在外公館で査証(ビザ)の申請受付を開始したが、日本では韓国大使館前に連日長蛇の列ができている。 在日韓国大使館領事部によると、先月31日夜から3日朝まで東京都港区の韓国大使館の前には観光ビザを申し込む日本人の長い列ができた。 徹夜で列に並ぶ人もいる理由は、ビザの審査・発給業務を行う韓国公館の処理能力に限界があるためだ。 韓日両国の観光客へのビザ免除措置は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2020年3月から停止されている。このため、観光目的で韓国に入国する日本人や日本に入国する韓国人はビザの申請が必要となる。 在日韓国大使館の関係者は「ビザの需要に合わせ、大使館のスタッフも領事部の業務に投入して対応している」と説明した。 人数を増やしてはいるが、ビザの審査や発給に時間を要するため1日当たりの受付人数に制限を設けている。韓国大使館の領事部は1日に205件、2日と3日にはそれぞれ150件のビザ申請を受け付けた。ビザの申請は東京を含め日本に10カ所ある総領事館で受け付けている。  領事部は、整理券を受け取るために列に並ばなければならない不便さを解消するためにオンライン予約制度の導入も検討しているが、これによりビザの発給件数が増えるわけではない。 発給待ちの人数を減らす根本的な方法は、ノービザでの入国を再開することだ。新型コロナ禍以前に両国を行き来していた観光客は年間1000万人を超えており、個別にビザを発給することで旅行需要に対応するのは事実上不可能だ。 日本は今月10日からガイドが同行する旅行会社のパッケージツアー参加者に対して観光目的の入国を認めるが、個人旅行はまだ認めていない。 日本がビザ免除措置を停止しているなか、韓国のみが日本人にノービザでの入国を認めるのは相互主義に反するため、現実的に実施が難しい状況だ。
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