4月25日夜、北朝鮮の朝鮮人民革命軍(抗日遊撃隊)創建90年を記念した閲兵式(軍事パレード)に登場した大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」(朝鮮中央テレビの映像から)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
4月25日夜、北朝鮮の朝鮮人民革命軍(抗日遊撃隊)創建90年を記念した閲兵式(軍事パレード)に登場した大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」(朝鮮中央テレビの映像から)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国政府系シンクタンクの韓国国防研究院が9日までに、北朝鮮が今年ミサイル発射に推定4億~6億5000万ドル(約540億~870億円)を費やしたとする分析結果をまとめた。韓国与党「国民の力」の申源シク(シン・ウォンシク)国会議員が国防研究院から受け取った資料の内容を明らかにした。 国防研究院によると、北朝鮮は年初から6月5日まで17回(放射砲=多連装ロケット砲=除く)にわたり計33発の弾道ミサイルまたは巡航ミサイルを発射した。国防研究院は材料費を2億800万~3億2500万ドルと推定。人件費を発射費用全体の10~30%、その他費用を同10~20%とし、合計で推定4億~6億5000万ドルを要したと分析した。  国防研究院はこのミサイル発射費用を新型コロナウイルスのワクチン購入費と食糧購入費に換算した。新型コロナワクチンのうち比較的高額の米ファイザー製品を2000万~3250万回分購入できる。北朝鮮の人口2537万人の79~128%が1回は接種を受けられるという計算になる。製薬会社が人道的な観点から好条件で提供すればより多くのワクチンの確保も可能だ。 ミサイル費用を食糧調達に充てた場合、51万~84万トン分のコメ(平壌での価格を基準)を購入できる。米中央情報局(CIA)は北朝鮮で今年86万トンの食糧が不足するとみているが、この不足分を補うことができる。
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