自動車部品業界「貨物連帯のストは生存権を脅かしている…ただちに中断せよ」=韓国(画像提供:wowkorea)
自動車部品業界「貨物連帯のストは生存権を脅かしている…ただちに中断せよ」=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国の自動車部品メーカー団体である韓国自動車産業協同組合が9日、トラック運転手の労働組合「全国民主労働組合総連盟・貨物連帯」にゼネストの中断を求めた。

 同組合はこの日の声明文で「自動車産業は部品の在庫を減らすために、必要な時に必要なだけ部品を仕入れる「ジャストインタイム」方式で自動車を作っている。足りない部品がたった一つでもあれば、生産が中断され、すべての部品会社が被害を受けるしかない。生存の危機に追い込まれた部品業界の従事者のためにも、貨物連帯は誰も理解できない運送中断をただちに撤回してほしい」と明らかにした。

 続けて「貨物連帯が団体行動をとって、自動車部品メーカーの部品供給を妨げ、自動車生産に支障をきたすことは生存権を脅かすことだ」と指摘した。

 貨物連帯は安全運賃制のサンセット条項(制度によって適用期間が定められた条項)廃止と品目の拡大、運送料引き上げなどを要求している。これについて同組合は「自動車業界の物流を担当する貨物車の運転手には、まったく関連がない要求だ」と強調し、「自動車を運ぶ貨物運転手は、安全運賃制を適用した運賃より高い運賃を保障されてきた」と説明した。

 行政および司法当局に厳正かつ迅速な法執行も求めた。半導体の供給が遅れ、自動車の納期も長引いている。そうした中で、運送ストライキが長期化すれば、新車の出庫はもちろん、部品メーカーの収益に莫大(ばくだい)な影響を及ぼしかねないためだ。

 同組合は「貨物連帯はストに参加しない組合員の車が、自動車工場に入れないように邪魔するなど違法行為を行っている。このような集団行動で自動車産業と零細な部品業者が破局に至らないように、厳しく取り締まってほしい」と訴えた。

 また「自動車部品業者は未来車への転換を準備するために、雇用維持と拡大を最優先の目標にしている。貨物連帯は自動車産業界と部品業界の生存を脅かすストライキや、物流妨害行動をただちに中断せよ」と強調した。
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