尹錫悦大統領(画像提供:wowkorea)
尹錫悦大統領(画像提供:wowkorea)
ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領が29~30日(現地時間)、スペインのマドリードで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席するため、27日に出国する。韓国の大統領がNATO会議に出席するのは今回が初となる。尹大統領は日本・オーストラリア・ニュージーランドの首脳たちと共にアジア・太平洋パートナー国として招待状を受けた。

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これをきっかけに日米韓首脳会談も29日に開かれる予定だ。尹大統領は日米韓首脳会談を通じて岸田文夫首相と初めて顔を合わせる。3国首脳会談が開かれるのは、ムン・ジェイン(文在寅)政府初期の2017年9月のニューヨーク国連総会以来、4年9か月ぶりとなる。ただし、別途の日韓首脳会談は開催されない見通しだ。

日米韓首脳会談では3か国首脳の他、一部の随行人たちも同席する。ただし、差し迫った日程のため、会議時間が30分を超えることは難しいと予想されている。

尹大統領は、28日にフィンランド、29日にオランダ、デンマーク、30日にチェコ、英国と首脳会談を行う。

ルーマニアとは、プルアサイド(Pull aside、略式会合)の形で両国首脳間対話が行われるものと見られる。フランスのマクロン大統領との会談の可能性もある。

ただし、日本・韓国・オーストラリア・ニュージーランドの4か国首脳会談は開催の可能性は少ない状況だ。日韓首脳間のプルアサイド対話も実現しそうにない。それでも尹大統領と岸田首相はスペイン国王主催の晩さん会、NATO首脳会議、日米韓首脳会談などで少なくとも3回は会う。

テーブルには原子力輸出(チェコ、ポーランド、オランダ)、半導体(オランダ)、防衛産業(フランス)、再生エネルギー(デンマーク)などの経済安保議題などが上がる予定だ。

軍事同盟であるNATOの反中国・反ロシア基調には一定の距離を維持し、‘セールス外交’で国益を得るという意味と見られる。

さらに、北朝鮮の完全な非核化に向けた西側陣営の支持を再確認する方針だ。

尹大統領は29日午後3時に開かれるNATO同盟国・パートナー国首脳会議で複合的国際安保脅威に対応するため、韓国の積極的な役割を浮き彫りにすると同時に、北朝鮮非核化に向けた国際社会の支持を要請する予定だ。

なお、今回の歴訪には尹大統領の配偶者であるキム・ゴンヒ(金建希)夫人も同行し、配偶者セッションに出席する。配偶者として外交初舞台となる。

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