ことしの1~8月における貿易収支の赤字累積額が250億ドルに迫り、貿易統計が開始された1956年以来の最大値を記録した。
何よりも先月は、主力輸出品である「半導体」が2020年4月(マイナス15.0%)以降で最大の減少を記録し、輸出全体の25%ほどを占めている「対中輸出」も3か月連続で後退している。これは、中韓修交が締結された1992年以降初めてのことである。対中貿易収支は4か月連続の赤字である。
1日、韓国の産業通商資源部(経済産業省に相当)と関税庁によると、8月の輸出は566億7000万ドルで、昨年同月より6.6%増加したと暫定集計された。輸入は661億5000万ドルで28.2%増加した。これにより貿易収支は94億7000万ドルの赤字を記録した。月の貿易収支の赤字額としては、これまでの最大値である。
貿易収支は、ことしの4月から5か月連続の赤字が続いている。5か月連続の赤字は、2007年12月~2008年4月以来14年ぶりのことである。月間基準でこれまでの最大赤字を記録していたことし1月(49億500万ドル)の2倍に迫る規模である。
また輸出の増加率は22か月で増加を維持しているが、その割合は鈍化している。ことし5月には前年同月対比で21.4%増加したが、6月には5.3%に急減したのにつづき、7月(9.2%)と8月(6.6%)にわたり3か月連続で1ケタ台にとどまっている。
一方輸入は、7月(653億7100万ドル)から2か月連続でこれまでの最大額を更新している。
イ・チャンヤン(李昌洋)産業通商資源相は「最近の貿易赤字の状況を厳重に受け止め、輸出競争力の強化戦略を政府全体で推進し、貿易収支が改善されるよう全力で支援していく」とし「貿易政策のコントロールタワーである首相主宰の “貿易投資戦略会議”と “輸出現場支援団”など官民合同の輸出支援体系を稼動させる」と強調した。
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