国連事務総長、北朝鮮の “核使用法制化”を「深く懸念」

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は9日（現地時間）、北朝鮮が「非核化はない」として核兵器の使用条件を法制化したことについて「深く懸念する」と語った。

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国連事務総長の報道官は定例会見で、北朝鮮の核兵器使用法令の採択について「安全保障政策上、核兵器の役割と重要性を高めることは、核リスクを減らし無くすための国際社会による数十年間にわたる努力に反する」と指摘し、先のように伝えた。

報道官は「北朝鮮は弾道ミサイル技術を活用したミサイル開発を含め、核兵器プログラムを追求し、『そのような活動を中断せよ』という国連安保理の決議を無視し続けている」と批判した。

グテーレス事務総長は「北朝鮮が持続可能な平和と朝鮮半島における完全かつ検証可能な非核化を達成するために、核心関連当事国たちと対話を再開することをあらためて求める」と語ったと、報道官が伝えた。

今月8日、北朝鮮は最高人民会議で「核兵器の使命と構成、指揮統制」などを規定した法令を採択した。

キム・ジョンウン（金正恩）北朝鮮総書記は前日の姿勢演説で「われわれの核をもって駆け引きすることができないように不退の線を引いたここに、核武力政策の法制化のもつ重大な意義がある」とし「核保有国としてのわが国の地位が、不可逆的なものとなった」と語った。