韓国国会企画財政委員会所属のソン・オンソク“国民の力”議員が、韓国輸出入銀行から入手した資料によると、ことしの8月基準で返済されていない対北借款の元利金および遅延賠償金は4億4460万ドル(約632億6900万円)に達した。
ソン議員によると、韓国輸出入銀行はキム・デジュン(金大中)政権とノ・ムヒョン(廬武鉉)政権当時である2000年から2007年までに、対北借款として北朝鮮に計9億3300億ドル(約1327億7000万円)を送金している。
内訳としては、「食糧」借款が最も多く、つづいて「資材装備」借款・「軽工業」借款の順であった。
特にソン議員は「問題は、元金はおろか利子も返済しない北朝鮮の開き直った態度だ」と指摘した。
対北借款は据置期間が5~10年・分割償還期間が15~30年で、償還期間を迎えれば一部の元金と利子を償還しなければならず、未償還時には遅延賠償金が賦課されることになる。
対北借款の場合、未償還額が毎年約560億ウォン(約57億6000万円)ずつ増加する。
ソン議員は「対北借款契約書の当事者である韓国輸出入銀行はここ10余年間、ピョンヤン(平壌)朝鮮貿易銀行に国際郵便とファックスを通じて76回にわたり償還要求と通知文を発送したが、これに対して北朝鮮は無反応で一貫している」と伝えた。
ソン議員は「ムン・ジェイン(文在寅)前政府は国民の血税で貸した対北借款問題を放り出し、屈従的な対北関係に基づいた『宣伝用の平和ショー』だけに没頭した」とし「ユン・ソギョル(尹錫悦)政府は積極的な借款償還要求とともに、北朝鮮の海外資産に対する差し押さえ措置など、わが国民の利益のための多様な手段を講じなければならない」と語った。
Copyright(C) herald wowkorea.jp 96