韓国の合同参謀本部はこの日「午後2時ごろ、北朝鮮軍の爆撃機と戦闘機の編隊が特別監視線の以南へと恣意(しい)性飛行を敢行したことで、わが軍の空中滞空戦力と緊急出撃した後続の戦力など30余機が、圧倒的な戦力で直ちに対応した」と明らかにした。
韓国軍は、北朝鮮の戦闘機8機と爆撃機4機の12機がファンヘド(黄海道)コクサン(谷山)一帯からファンジュ(黄州)方向に飛行しながら、特定地域で1時間ほど射撃訓練を行なったものと推定した。
これに韓国軍は「F-15K戦闘機など30余機を直ちに出撃させ、圧倒的な戦力で対応した」と説明した。
北朝鮮の軍用機はこの日、韓国軍側が設定した特別監視線を越え編隊飛行を繰り広げた。「特別監視線」は、戦闘機の速いスピードを踏まえ迅速に対応するため韓国軍が設定した線で、戦術措置線から北方向に数十キロメートル離れた位置にある。
ただ北朝鮮の軍用機は、戦術措置線を越えてくることはなかった。
北朝鮮の軍用機が編隊飛行した谷山は、国境線のあるキョンギド(京畿道)ヨンチョン(漣川)から北に80余キロメートル離れた場所にあり、ソウルまでの距離は約110キロメートルである。
韓国軍は「北朝鮮軍のこのような示威飛行と空対地射撃訓練は非常に異例なことで、1時間あまり続いた」と説明した。
北朝鮮による今回の攻勢的飛行と射撃訓練は、米国の原子力航空母艦“ロナルド・レーガン”の再出動とこれによる日米韓合同演習、米韓連合の地対地射撃などに反発した武力示威だとみられている。
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