韓国メディアの「イーデイリー」によると、琴氏は21日、フェイスブックに「親日派と主思派」というタイトルの文章を載せ、このように述べた。
琴氏は、「文在寅政権のときは、親日派と戦った」と説明。「一体今、親日派がどこにいる。韓国社会で最大の問題が親日派の活動? なぜ親日派と戦うことが政権勢力の最も重要な関心事にならなければならないのか。それよりさらに重要なことがあまりにも多いのではないか」と質問を投げかけると、「では、あなたは親日派がよくやったというのか? 日本が好きなのか、というような荒唐無稽な答えが返ってきた」とコメントした。
そして、「現在、尹政権はチュサ(主思)派(主体思想派、北朝鮮の考えを受容する勢力)と戦っている」と指摘した。
琴氏は、「いったい今が主思派だと騒ぐ時なのか。私たちが直面している最大の問題が主思派の活動か?『本当に他にすべきことが、あまりにも多いのではないか』という質問を投げかけたい。ただ、文政権の時と似たような答えが返ってきそうだ。本当になぜ、このように愚かなことばかり似てくるのか」と嘆いた。
これに先立ち尹大統領は19日、与党「国民の力」の院外党協委員長を招いた昼食会で、「北朝鮮に従う主思派は進歩でも左派でもない。国家に反対する敵対勢力とは政治的な協力が不可能だ」と述べた。
該当の発言はある参席者が「北に従う主思派勢力に押されてはならない」と話したことに対して、答弁する中で出たという。
この発言が出てから、共に民主党は尹大統領が言及した「従北主思派」とは「共に民主党」のことかと反発している。
韓国日報は21日付の社説で、尹大統領の「従北主思派」発言について、派を分けるべきではないと忠告。同紙は、「社会統合の責務をもつ大統領が、分裂の象徴であるセッカル(左右の政治理論)の表現をしたのは不適切だった。ジェンダーや世代に悩む社会を季節はずれの二分法的観点でわけるなら、葛藤だけを助長することになる。与党は支持層の結集だけを成し遂げるメッセージが過剰していることについて、戦略的に良くないという内部からの指摘があることを肝に銘じてほしい」と指摘した。
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