北朝鮮の宣伝メディア、権統一相を激しく非難...「統一相という者が、同族を傷つける凶悪な心でいっぱいだ」(画像提供:wowkorea)
北朝鮮の宣伝メディア、権統一相を激しく非難...「統一相という者が、同族を傷つける凶悪な心でいっぱいだ」(画像提供:wowkorea)
北朝鮮の宣伝メディアは22日、韓国のクォン・ヨンセ(権寧世)統一相を「対決狂」と激しく非難。統一省がこれ以上存在する必要はないと報じた。

 北朝鮮の週刊紙「統一新報」は同日、「死んでも治せない対決病」という記事と漫評で、権氏が今月初めにドイツから帰国し、北朝鮮の挑発を憂慮すると発言したことについて問題視した。

 同紙は「海外行脚(訪問を卑下した表現)の期間中、統一相という者がこの国のメディアに憂慮や挑発だとか言って、共和国の正当で自衛的な軍事的措置に対して難癖をつけ、中傷する醜態を見せた。これは朝鮮半島の情勢が悪化する責任を共和国に転嫁しようとする意地悪な策略」と皮肉った。

 続いて「外国勢力とひとつになって、同族に反対する合同軍事演習を気が狂ったように展開し、『拡張抑止力の強化』を叫んで米国の戦略核武力を南朝鮮と周辺の水域に引き入れようとしている。朝鮮半島情勢を一触即発の戦争境界として導いている好戦勢力が、むしろ誰かの挑発を云々することこそ、顔の面が厚い醜態だ。統一相という者は、同族を傷つけようとする心でいっぱいだ」と悪口を浴びせた。

 権氏は6日、北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイルの発射について、「北朝鮮の挑発に対して確固たる対応を施す」と発言している。

 同紙は権氏がドイツで、尹政権の北朝鮮非核化ロードマップである「大胆な構想」に対する支持を求めたことも非難した。

 同紙は「大胆な構想」がイ・ミョンバク(李明博)政権が構想した「非核・開放・3000」のコピー版に過ぎないとし、「逆賊輩党が追求する『吸収統一』の野望は、民族の意向と願いに逆行する反民族的で、反統一的な対決妄想」と糾弾した。

 さらに、「統一相という者もユン・ソギョル(尹錫悦)逆徒と一緒にしても、少しも相いれない逆賊。対決狂であることは明らかだ。当初、尹錫悦逆賊の同族対決政策を実現する手下だった。使いの役目しかできない『間抜けな省』や『対決省』は、これ以上存在する必要もない。これが南朝鮮の人々の願いだ」と強く主張した。

 新聞に掲載された漫評は、権氏が李明博政権の「非核・開放・3000」や朴槿恵政権の「朝鮮半島信頼プロセス」に加え、「大胆な構想」と書かれている割れたひさごの前に座って物乞いする姿を描き、統一相を嘲弄した。
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