10年間で理工系人材34万人が海外へ、ブレーン流出に憂慮＝韓国

2012～2021年の10年間で、海外に流出した理工系人材が約34万人に達することが明らかになった。

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韓国国会の科学技術情報通信委員会に所属する、最大野党「共に民主党」のキム・ヨンジュ議員は24日、科学技術情報通信部（部は省に相当）から提出を受けた資料「年度別理工系学生の流出入の現状」の内容を発表した。

これによると留学した理工系学部生は計24万8657人、大学院生以上では計9万7582人で、計34万6239人に達した。

科学技術情報通信部と韓国科学技術企画評価院が2020年に実施した調査でも、理工系博士の4人中1人（22.8%）に海外就職志向があることが分かった。

さらに韓国の理工系学部と大学院以上の卒業者による海外就職の状況についても、把握できていないことが明らかになっている。

一方、同期間で韓国に流入した外国人理工系学部生は計約9万6000人、大学院生以上の外国人学生は約7万7000人で、計約17万人となった。

キム議員は「韓国の理工系人材の流出が深刻な状況だが、政府はそれがいかに大きな問題かを認知できずにいるようだ。科学技術情報通信部は1日も早く実態調査に着手し、今後の理工系人材の流出に対する根本的な対策を講じるべき」と話した。