【ソウル聯合ニュース】韓国のLG電子が28日発表した2022年7~9月期の連結決算によると、本業のもうけを示す営業利益は前年同期比25.1%増の7466億ウォン(約770億円)だった。売上高は同14.1%増の21兆1768億ウォンで、四半期として過去最高を記録した。車載用電装部品事業の成長が追い風となった。従来の最高は今年1~3月期の20兆9690億ウォン。 営業利益は、前年同期に米ゼネラル・モーターズ(GM)の電気自動車(EV)リコール(無償回収・交換)費用として約4800億ウォンを損失計上していたことを踏まえると事実上、減少した。純利益は34.8%減の3365億ウォンだった。 事業部門別の業績を見ると、車載電装部品事業のビークルコンポーネント・ソリューションズ(VS)事業本部は売上高が前年同期比45.6%増の2兆3454億ウォンで過去最高となった。完成車メーカーの生産拡大や効果的なサプライチェーン(供給網)管理が奏功し、2期連続で2兆ウォンを上回った。 営業利益は、情報と娯楽を融合させたインフォテインメント機器やEVパワートレインなどの成長により961億ウォンを計上し、2期連続の黒字となった。同事業は参入から9年にして初の年間黒字達成が有力視されている。 生活家電のホーム・アプライアンス&エア・ソリューション(H&A)事業本部の売上高は5.8%増の7兆4730億ウォンで、四半期として過去最高を記録した。北米や欧州といった先進国市場での成長や「LGオブジェコレクション」などの高級家電人気が業績をけん引した。営業利益は2283億ウォンで、物流費負担やマーケティング費用の増加などにより減少した。 テレビなどのホーム・エンターテインメント(HE)事業本部は売上高が3兆7121億ウォン、営業損益は554億ウォンの赤字だった。世界的なテレビ需要減に加え、ロシアのウクライナ侵攻の長期化による欧州での消費者心理の冷え込みなどが響き、売上高は前年同期比11.2%減少した。 ビジネス・ソリューションズ(BS)事業本部はB2B(企業向け)市場の需要回復で売上高が9.7%増の1兆4292億ウォンとなった。一方、原材料価格の上昇などで営業損益は144億ウォンの赤字だった。
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