ガソリン価格は下がっているのに軽油はなぜ上がる?=韓国(画像提供:wowkorea)
ガソリン価格は下がっているのに軽油はなぜ上がる?=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国では今週もガソリンスタンドのガソリンと軽油の販売価格が交錯する動きを見せている。ガソリン価格は小幅に下がっているものの、軽油は1リットル当たり17ウォン(約2円)以上値上がりした。欧州で暖房需要が増え、軽油価格だけが上昇しているものとみられる。

 ただ、国際軽油価格が下落傾向に転じただけに、来週には軽油価格もやや下がる見通しだ。

 29日、韓国石油公社の原油価格情報システム「オピネット」によると、10月第4週(23~27日)の全国ガソリンスタンドにおけるガソリン平均販売価格は、1リットル当たり1663.5ウォン(約173円)だった。これは前週より2.1ウォン下がった値段で、7週連続下落傾向を続けている。

 価格が最も高いソウルでは、今週のガソリン平均価格が先週より3.4ウォン下がった1734.8ウォン(約180円)。最低価格地域のテグ(大邱)市は1.8ウォン下落した1606.0ウォン(約166円)を記録した。

 商標別では「GSカルテックス」のガソリンスタンドが1リットル当たり平均1672.6ウォン(約173円)で最も高く、「アルトゥル(節約)」ガソリンスタンドは1635.6ウォン(約169円)で最も安かった。

 一方、今週の軽油販売価格は平均1827.3ウォン(約189円)。先週よりは17.7ウォン上がっている。ガソリンと違って軽油価格だけが上がった理由には、例年よりも寒さが早まり、今年下半期の冬季軽油需要が高まったためだ。

 エネルギー経済研究院のチョン・ジュンファン先任研究委員は「軽油は冬季にヨーロッパで需要が増加するため、今後も需給がひっ迫するだろう。下半期にガソリンと軽油価格の差が、さらに拡大する恐れがある」と予測した。

 ただ、来週からはガソリンだけでなく、軽油も下落傾向に転じる可能性が高い。最近、国際石油製品の価格が2週間連続下落しているためだ。国際石油製品の価格が通常2~3週間の間を置いて国内価格に反映される。この点を考慮すれば、来週、遅くとも再来週からは軽油価格が下がる可能性もある。

 実際、韓国輸入原油の基準となるドバイ油における今週の平均価格は、先週より1.8ドル下がった1バレル=90.8ドルを記録した。国際ガソリンの平均価格は先週より0.2ドル下がった1バレル=91.0ドル、国際自動車用軽油価格は1.6ドル下がった1バレル=135.8ドルを記録している。

 大韓石油協会の関係者は「国際石油製品価格が最近2週間連続下落した。軽油価格も来週か再来週に上昇傾向が沈静化し下落するだろう」と述べた。
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