【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は3日、北朝鮮が同日午後に朝鮮半島東の東海に向けて未詳の弾道ミサイルを発射したと発表した。軍当局は射程や高度、速度などを分析している。北朝鮮は同日午前に計3発の弾道ミサイルを発射している。 発射は韓米が先月31日から実施している大規模な空軍合同訓練「ビジラント・ストーム」の期間延長を決めたことに対する反発とみられる。これに先立ち、北朝鮮の朴正天(パク・ジョンチョン)党書記(軍事担当)は同訓練の延長を非難する談話を発表した。談話発表の約1時間後に弾道ミサイルは発射された。 朴氏は同訓練の延長を「非常に危険で誤った選択」と非難した。そのうえで、米国と韓国の無責任な決定は両国合同の軍事行為が招いた現在の状況を統制不可能な局面に押しやっていると主張。「米国と南朝鮮(韓国)は自分たちが取り返しのつかない、とんでもない失敗を犯したことを思い知るだろう」と断じた。 韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮はこの日、午前7時40分ごろに平壌・順安付近から東海に向けて大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した。最高高度は約1920キロ、飛行距離は760キロ、最高速度はマッハ15(音速の15倍)だった。 韓国軍はこのミサイルを新型ICBM「火星17」とみなしている。同ミサイルは2段目の分離まで行われたが、その後は不正常に飛行し、朝鮮半島東の東海上に墜落したと推定される。 また北朝鮮はこの日の午前8時39分ごろに西部の平安南道・价川付近から短距離弾道ミサイル(SRBM)2発も東海に発射した。飛行距離は約330キロ、最高高度は約70キロ、速度はマッハ約5だった。最近相次いで発射したロシア製短距離弾道ミサイル「イスカンデル」の北朝鮮版「KN23」と地対地ミサイル・ATACMSに似た「KN24」、北朝鮮が「超大型放射砲」と呼ぶ「KN25」などの系列と推定される。
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