3日、北朝鮮のミサイル発射のニュースが流れるソウル駅の待合室(資料写真)=(聯合ニュース)
3日、北朝鮮のミサイル発射のニュースが流れるソウル駅の待合室(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国軍の合同参謀本部は5日、北朝鮮が同日午前11時32分ごろから同59分ごろにかけて北西部の平安北道・東林付近から黄海に向けて短距離弾道ミサイル(SRBM)4発を発射したと発表した。韓国と米国が実施している大規模空軍合同訓練「ビジラント・ストーム」への反発とみられる。韓米は当初、4日に訓練を終えるはずだったが北朝鮮のICBM発射などを受けて1日延長。米戦略爆撃機B1Bランサーを急きょ投入するなど、北朝鮮に強い警告のメッセージを送っていた。 北朝鮮がこの日発射したミサイルの飛行距離は約130キロで、高度は約20キロ、速度は約マッハ5(音速の5倍)と推定されるという。発射地点とされる東林は中国・丹東から約20キロの中朝国境地域。北朝鮮が北西地域から朝鮮半島東の東海ではなく黄海に弾道ミサイルを発射するのは極めて異例。韓国軍はその意図を分析している。 ミサイルの種類は、その飛行距離から北朝鮮が「超大型放射砲」と呼ぶ「KN25」かロシア製短距離弾道ミサイル「イスカンデル」の北朝鮮版「KN23」とみられる。 北朝鮮の弾道ミサイル発射は2日、3日に続いて今月3回目。2日には南北分断後初めて、海上の南北軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)の韓国側に着弾させるなど23発以上を発射。3日は大陸間弾道ミサイル(ICBM)を含め6発を発射している。 北朝鮮の相次ぐ発射は、韓米が先月31日に開始した「ビジラント・ストーム」への反発とみられる。韓米は今月4日に同訓練を終えるはずだったが、訓練を5日までに延長。5日は米戦略爆撃機B1Bを約5年ぶりに同訓練に投入するなど、7回目の核実験の準備を終えた北朝鮮に強いメッセージを発していた。
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