金利が高騰し国民住宅ローンも年5%突破=韓国(画像提供:wowkorea)
金利が高騰し国民住宅ローンも年5%突破=韓国(画像提供:wowkorea)
最近、韓国では基準金利の引き上げで融資の金利が急騰し、利用者の負担が大きく増えている。そうした中で、政策でマイホーム購入者のために用意した住宅ローン商品の「ポグムジャリローン」でさえ、最高金利が年5%をこえたという。

 韓国住宅金融公社(HF)は9日、長期・固定金利住宅担保融資商品の「ポグムジャリローン」に対して、金利を20日から0.5%引き上げると発表した。これに伴い、同社のホームページで申請できる「u-ポグムジャリローン」は、満期によって年4.75%(10年)~年5.05%(50年)の金利が適用されることになった。

 ただし、電子約定などオンラインで申請する「節約e-ポグムジャリローン」は、これより0.1%低い年4.65%(10年)~年4.95%(50年)が適用される。

 ポグムジャリローンは夫婦の合算所得が基準になる商品。所得が年7000万ウォン(約730万円)以内(子供の有無によって変動)の場合、最大3億6000万ウォン(約3750万円)まで融資が可能だ。最近、相次ぐ金利の引き上げでボグムジャリローンの金利まで最大年5%をこえるようになり、利用者の利子負担はよりいっそう高まる見通しだ。

 同社は市場金利の急激な上昇にもかかわらず、利用者の住居費用負担が加重されないよう、8月17日に0.35%引き下げ、それ以後ボグムジャリローンの金利を凍結してきた。しかし、その後も韓国銀行の基準金利は上昇。8月25日0.25%、10月12日0.5%、11月24日0.25%など計1.0%引き上げられた。

 住宅抵当証券(MBS)の発行金利は8月23日の4.12%から先月18日には5.41%まで上昇。同社の関係者は「韓国銀行の基準金利とMBSの発行金利が上昇傾向にあり、ポグムジャリローンの金利も段階的に現実化することが避けられないと判断。今回、引き上げを決めた」と説明。しかし、利用者の負担を最小限にとどめるため、対策も講じることにした。申請日の基準で最大90日以内に融資を受ける予定の人には、19日までにボグムジャリローンを申請すれば、引き上げ前の金利を適用する。

 同社ではボグムジャリローンとは別に、安心転換融資の金利は、年末まで年3.7~4.0%でこれまでと同じように維持するという。
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