世界の経済成長率が20年のマイナス3.3%から21年は5.8%に、韓国の経済成長率も20年のマイナス0.7%から21年は4.1%といずれもプラスに転じたとのは対照的だ。
北朝鮮経済は17年(マイナス3.5%)、18年(マイナス4.1%)と2年連続でマイナス成長に陥り、19年には0.4%とプラスに転じたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で20年、21年は再びマイナス成長となった。
統計庁は、対北朝鮮制裁の影響を受けた北朝鮮経済が新型コロナの感染拡大による国境閉鎖政策でさらに厳しい状況に置かれたためだと分析した。
部門別では農林漁業(6.2%)、電気・ガス・水道(6.0%)は増加したが、鉱工業(マイナス6.5%)、サービス業(マイナス0.4%)は減少した。
21年の北朝鮮の名目GDPは35兆9000億ウォン(約3兆7100億円)で、韓国(2071兆7000億ウォン)の約58分の1の水準だった。
1人当たり国民総所得(GNI)は韓国が4048万2000ウォンで、142万3000ウォンの北朝鮮との所得格差は28倍に広がった。
昨年の北朝鮮の貿易総額は7億1000万ドル(約940億円)で、前年比17.3%減少した。韓国(1兆2595億ドル)の0.1%の水準だ。
14年に76億ドル台だった北朝鮮の貿易総額は、対北朝鮮制裁の影響で18年には28億ドル台まで減少した。19年には32億ドル台に増加したが、新型コロナの影響で20年には8億ドル台、21年には7億ドル台と2年連続で減少した。
北朝鮮の最大輸出品目は鉄鋼(35.3%)、最大輸入品目は鉱物性燃料・鉱物油(58.7%)だった。貿易相手国は中国(95.6%)が大部分を占め、ベトナム(1.7%)、インド(0.4%)の順だった。
昨年の北朝鮮の人口は2548万人で、韓国(5175万人)の約半分の水準だった。韓国は昨年初めて人口が前年比で減少したが、北朝鮮の人口は増加を続けている。
北朝鮮の平均寿命は男性67.0歳、女性73.8歳だった。韓国の男性80.9歳、女性86.8歳に比べ約13年短い。
北朝鮮の発電電力量は255億キロワット時(kWh)で、韓国(5768億kWh)の23分の1だった。
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