大韓航空は26日、中国の国家市場監督管理総局(SAMR)が両社の企業結合審査で結合を承認したと発表した。中国の決定は、大韓航空が韓国公正取引委員会から条件付き承認を受けた後で、企業結合審査が必要な申告国家の中で最初の承認となる。
大韓航空は2021年1月、企業結合申告書を提出し、約2年間SAMRと是正措置を協議してきた。
SAMRでは、両社が合併後に競争制限の憂慮がある路線に対して是正措置案を要求。大韓航空は韓国公正取引委員会が競争制限を憂慮した5路線と、SAMRが憂慮した4路線を加え、計9路線で新規進入を希望する航空会社支援の是正措置案を提出した。
韓国公正取引委員会はソウル~張家界・西安・深センと釜山~北京・青島路線を、SAMRはソウル~北京・上海・長沙・天津路線を競争制限の憂慮路線と判断した。
大韓航空は、該当路線で就航を希望する航空会社にスロット(1時間当たり可能な飛行機離着陸回数)の移転などを行い、公正な競争のために協力するとSAMRに約束したという。
SAMRが承認決定したことで、現在進められている他国での審査にも肯定的な影響を及ぼすものと見られる。
現在、大韓航空は必須申告国家である米国・EU・日本と、任意申告国家である英国の企業結合承認だけを残している。
英国競争・市場庁(CMA)は大韓航空が提出した是正案を受け入れ、近いうちに承認の可否を決める予定だ。CMAが大韓航空の英国航空会社仁川~ロンドン路線の就航提案を受け入れ、事実上企業結合が承認されるという見方が出ている。
米国法務省では16日、大韓航空とアシアナ航空の合併に対して、時間をかけて検討すると発表している。
大韓航空が企業結合を申告した国は韓国を含め計14か国だ。この中でトルコや台湾、オーストラリアなど9か国の競争法当局は結合を承認。あるいは、審査・申告の対象ではないという理由で審査を終了している。
大韓航空の関係者は「事実上、米国・EU・日本の3か国で結合承認を残している。競争法当局に対して積極的に協力し、早期に手続きを終える計画」と述べた。
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