ことしの韓国経済は「ウサギの穴に落ちる」との展望、バッテリー・バイオ分野の育成が喫緊の課題=大韓商工会議所(画像提供:wowkorea)
ことしの韓国経済は「ウサギの穴に落ちる」との展望、バッテリー・バイオ分野の育成が喫緊の課題=大韓商工会議所(画像提供:wowkorea)
大韓商工会議所は11日、85人の経済・経営専門家を対象に「2023年の経済キーワード、および企業環境の展望」を調査した。結果、ことしの経済を表すキーワードとして「風前の灯火」「四面楚歌(そか)」などが挙がった。なかでも「不思議の国のアリス」で、アリスがウサギの穴に落ちるように、韓国経済が暗く混乱した状況に陥るとの憂慮も出ている。

実際、ことしが「低成長が固定化する最初の年となる」との見方について「同意する」が76.2%に達した。専門家が展望することしの韓国の経済成長率は1.25%水準で、主要機関による展望値1.5~2.0%を下回った。

韓国経済が直面する経済分野のリスクとしては、「高金利」(24.5%)と、「物価高や原材料の高騰の持続」(20.3%)が最大となった。これに「輸出の鈍化と貿易赤字の長期化」(16.8%)、「国内経済の停滞」(15%)が続いた。

半導体に続き、韓国経済をけん引する産業としては「バッテリー」(21.2%)、「バイオ」(18.8%)、「モビリティ」(16.5%)、「人工知能(AI)」(10.6%)などが提起された。

大韓商工会議所のカン・ソック調査本部長は「主要な改革課題は成長を支える重要な政策だけに、揺るぎなく推進するべきだが、現在のように社会的葛藤が深刻な状況では苦戦も多いだろう。根幹となるのは結局、政府と国会の協力」と話した。
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