北朝鮮は1月、昨年の防疫成果を宣伝した(朝鮮中央テレビより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
北朝鮮は1月、昨年の防疫成果を宣伝した(朝鮮中央テレビより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が新型コロナウイルスの再流行への警戒を改めて示した。

 朝鮮労働党機関紙、労働新聞は3日、世界的に数億人の感染者と数百万人の死者を出した「悪性感染病(新型コロナ)」事態が依然拡大していると指摘。「今年最大に重視して徹底することはわが党が国家事業の第1順位と掲げた非常防疫事業に万全を期すことだ」と強調した。

 世界保健機関(WHO)は先月30日、新型コロナに関する緊急事態宣言を継続すると発表しており、北朝鮮もこうした状況を踏まえたとみられる。

 北朝鮮は昨年8月に新型コロナの終息を宣言したが、その後も防疫体制を緩めずにいる。首都の平壌では先月末に「呼吸器疾患の患者の増加」などを理由に5日間、行動制限措置がとられた。

 北朝鮮は感染者数などを公表していないため、新型コロナ状況はベールに包まれたままだ。ただ、これだけ神経をとがらせているのは医療インフラなどが整っていない北朝鮮で、新型コロナが体制維持に大きな脅威になり得るからとみられる。


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