スイスのチューリッヒに本拠を置く主要ドイツ語日刊新聞”ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング”は、ドイツの高位政治家の話を引用し「バーンズ長官は先月秘密裏にモスクワを訪れ、バイデン大統領の “平和提案”をホワイトハウスの代わりに伝えた」として先のように報じた。
ウクライナの領土20%は、プーチン大統領が狙っている東部ドンバス地域の全面積とほぼ一致する大きさである。
またバーンズ長官は先月ウクライナを訪れ、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領とも面談したことをワシントンポストが伝えている。
しかしメディアは「ロシアとウクライナ双方は、バイデン大統領の “平和提案”を拒んだ」と報じた。
ウクライナは「領土分割の意思はない」とし、ロシアは「長期的に戦争で勝利することを信じている」として、拒否したという。
バイデン大統領は最近、ウクライナへの戦車支援を決定した。メディアは「これもまた、ウクライナ戦争が長期化しないよう、領土分割提案が拒否されたことによるものだとみられる」と説明した。
バイデン政権は「ウクライナ戦争を一日も早く終わらせたい」立場である。
バーンズ長官とジェイク・サリバン米国家安保補佐官は「中国に集中するため、どうにかして戦争を終わらせなければならない」とし、アントニー・ブリンケン米国務長官とロイド・オースティン米国防長官は「ロシアのせいで米国の規則基盤秩序が破壊されないよう、ウクライナへの軍事支援規模を増やさなければならない」と主張するなど、双方の温度差が表れた状況だったとみられる。
結局、バーンズ長官とサリバン補佐官の案が打診されたが、ロシア・ウクライナ両国から拒否されたことで、ブリンケン長官とオースティン長官の案が採択されることになった。
Copyright(C) herald wowkorea.jp 96