開幕式で郡長と訪問客がテープカットをおこなっている。(画像提供:wowkorea)
開幕式で郡長と訪問客がテープカットをおこなっている。(画像提供:wowkorea)
50年を超える歴史と伝統を誇る「康津青磁祝祭」が23日、チョルラナムド(全羅南道)カンジン(康津)郡「高麗青磁陶窯址」で開幕した。

 新型コロナウイルスのパンデミックにより縮小されたり、実施されなかったりしていた地域を代表する文化観光祭りや花火大会などが「康津青磁祝祭」を皮切りに、相次ぎ開催される予定だ。

 康津郡はこれまで、祭りを夏におこなってきたが、朝鮮半島を襲う洪水や台風、猛暑などにより円滑なイベント進行が難しい点を改善し、青磁製作の必須要素である“火”が最もよく合う季節“冬”に、今年から開催時期を変更した。「火と光で作り出すロマンを求めて発つ」がテーマだ。

 51回を迎える「康津青磁祝祭」は「土・人、そして火」をテーマに展示や体験、公演などさまざまな舞台行事がおこなわれた。

 特に、核心テーマである「火と光」を利用した斬新なイベントが目にとまった。実際に青磁を作り出す大型窯から火を起こす“火木窯火起こし”や2023年の希望を書いてその薪を積み上げる“火木薪燃やし”などは、寒い天気にも関わらず、会場の観覧客の注目を浴びた。

 観光客は康津邑市場で5万ウォン(約5000円)以上消費すると、5000ウォン(約500円)の地域商品券が提供される。康津郡は祭りの成功が地域経済活性化に直結するよう商品券9000万ウォン(約900万円)相当を準備したと明らかにした。

 康津郡の郡長は「50年の伝統を持つ康津青磁祝祭を初めて冬に移し開催する分、郡や国民がひとつの気持ちで誠意を尽くし準備した」とし、「冬の最後のロマンと迎える早春を同祝祭で楽しんでほしい」と述べた。

 「康津青磁祝祭」はこれまで、「全国最優秀祝祭」や「大韓民国代表祝祭」に指定されたのに続き、「大韓民国祝祭コンテンツ大賞」を受賞するなど名実ともに韓国を代表する祝祭のひとつとなっている。

 康津郡は韓国に残る400の青磁窯のうち半数水準の188が残っている高麗青磁の主生産地で、韓国の国宝級青磁の80%が康津で製作されたことで知られる。また、日本に輸出するパプリカの主要生産地としても有名だ。


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