メモリー市場の悪化に暗雲が立ち込めているSKハイニックス…業績の回復はいつか=韓国(画像提供:wowkorea)
メモリー市場の悪化に暗雲が立ち込めているSKハイニックス…業績の回復はいつか=韓国(画像提供:wowkorea)
半導体メーカー「SKハイニックス」が、IT需要の低迷や顧客企業の在庫調整の影響で厳しい時期を過ごしている。このため、証券会社では顧客企業の在庫が今年第1四半期に頂点に達したことから、第2四半期から改善される可能性があるという分析を出している。

 NH投資証券のト・ヒョンウ研究員は、3日の報告書で「(SKハイニックスの)業績回復は、第3四半期から本格化すると予想される。昨年第2四半期から進められた顧客企業の攻撃的な在庫調整により、在庫レベルが第1四半期のピークに達し、第2四半期から在庫が減少すると予想される」と述べた。

 SKハイニックスは昨年第4四半期に続き、2四半期連続で赤字が予想されている。NH投資証券は、同社の第1四半期の営業損失予測額を4兆200億ウォン(約4060億円)程度と見込んでいる。同研究員は「スマートフォンの販売不振や、メモリー企業が在庫を減らすため攻撃的に低価格で出荷していることが原因」と分析した。ここにメモリー価格も下がったため、在庫評価損失規模も増える可能性が高くなった。

 このため、SKハイニックスのメモリー需給バランスの回復は、第3四半期から現れる見通しだ。半導体業界がメモリー需給バランスの回復を目指し、減産や投資縮小に踏み切っている。相対的に投資余力のあるライバル会社も、今年第1四半期から保守的な投資戦略に変わったという説明だ。

 また、同研究員は「中国のリオープニング、Android APの性能向上、メモリー単価の引き下げによるスマートフォン1台あたりのコンテンツ増加が需要に貢献するだろう。データセンターピーク稼動率の増加による投資需要の回復は、今年第3四半期を予想する」と見通した。
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