消防当局によると、この日午前9時45分頃、韓国城南市盆唐区亭子洞(チョンジャドン)100-3番地に位置する亭子橋(チョンジャギョ)が崩れたという通報が、119総合状況室に受け付けられた。
現場に到着した消防隊員らは、長さ100m往復6車線規模橋梁のうち、車道一部および歩道50mほどが崩壊した事実を確認し、消防員48人と16台装備を動員して近隣車両を統制し、橋梁下流付近に対する捜索を進めた。
崩壊事故が発生した亭子橋は1993年に竣工された橋梁で、2020年に耐震性能補強工事をおこなっていたことが分かった。 2021年精密点検では橋梁路面などに補修が必要なC等級を受けたが、昨年定期安全点検では安全等級「良好」を受けた。
この日午後6時30分ごろ、A氏の葬儀場で、連合ニュース取材陣と出会ったA氏の弟は「初めて事故の知らせを聞いたときはボイスフィッシングだと思った」とし「出勤途中に橋が崩れ、姉が事故で死んだという言葉が信じられず、ニュースを見るまではとても信じられなかった」と当時の心境を打ち明けた。
弟によると、崩壊した亭子橋の歩道は、A氏が3年前に開いた亭子駅近くの美容室に出勤する道で、この日も予約客の対応のため、橋を通り過ぎていた。
弟は「姉はヘアデザイナーの夢を抱きイギリスに留学まで行ってくるほど、自分の行動に本気だった」とし「自身の店を開くため、亭子洞で一人暮らしをはじめ、3年間店を構えてきた」とした。
それと共に「なぜその時、姉が通り過ぎた側の歩行路が崩れて事故が起きたのか、まだ信じられない」と絶叫した。
盆唐新都市とともに造成された亭子橋歩道は、出退勤時間車両と近隣の通学街、地下鉄駅を行き来する人々で混んでいる。橋の下には遊歩道やベンチなどがあり、市民が休息できる場所だ。
消防当局は、昨夜からの大雨により地盤が弱くなり、老朽化橋梁に影響を及ぼしたと推定している。
警察は遺族と協議を経て、遺体を国立科学捜査研究院に剖検を依頼し、崩壊原因と城南市安全診断の適切性などを集中的に調査する方針だ。
一方シン・サンジン城南市長(国民の力所属)は、この日緊急会見で「(亭子橋は)昨年8~12月精密点検の結果により、底板と断面保守を終えた」としながらも「今年2月外部企業に依頼し、追加精密点検を推進していた。こうした事態が繰り返されないように、管内橋梁に対する緊急安全点検を進める」と明らかにした。
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