「物件は売れ残り値段も下落」…物流センターの投資に黒い影=韓国(画像提供:wowkorea)
「物件は売れ残り値段も下落」…物流センターの投資に黒い影=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国ではコロナ禍で急成長していた物流センターへの投資が、急激に増えた金融コストで難しくなっている。資金の圧迫に耐えられず売り出される物件が次第に増えており、供給量の増加で借り手さえ見つけにくい状況だ。借り手・買い手が有利な市場状況になっている。

 今年だけでも物流センターの供給量が過去と比べ2倍になるものと予想され、当分物流センターの投資市場が最悪の状況に直面するという分析も出ている。

 8日、韓国不動産情報サイト「バリューマップ」が国土交通省の取引価格公開システムを分析したところ、先月、キョンギド(京畿道)にある工場・倉庫の取引件数は243件で、昨年同月に記録した664件の半分にも及ばなかった。

 工場・倉庫の取引件数は、昨年6月まで500件以上維持していた。しかし、金利が急激に上がった昨年中旬から300件台に落ち、11月からは200件台にとどまっている。同省では物流センターの取引量を独自に集計していないが、専門家は京畿道にある倉庫の多くが物流センターに該当すると説明している。

 物流センターに対する投資需要が減ったため、物件の価格も下がっている。最近、高金利の中で資金の圧迫に耐えられず価格が下がった物件が続出しているという。例えば、インチョン(仁川)市のある物流センターの売値は1150億ウォン(約115億円)で、2年前の1450億ウォン(約145億円)に比べ300億ウォン(約30億円)下がった。2年前には借り手も決まっていない空室状態だった。現在は借り手も決まっているにもかかわらず、価格が大幅に下落した。

 ある該当信託会社の関係者は、「過去には借り手がなくても融資が出たが、最近は借り手がいても融資が出ない場合が多い」と述べた。このような流れは物流センター供給の増加で、当分続く可能性が高いという。
Copyright(C) herald wowkorea.jp 104