化学素材業界でスーパー繊維の生産増強相次ぐ、今後の市場拡大にらみ=韓国(画像提供:wowkorea)
化学素材業界でスーパー繊維の生産増強相次ぐ、今後の市場拡大にらみ=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国化学素材大手のコーロンインダストリーは10日、約220億ウォン(約22億4197万円)を投資し、クミ(亀尾)工場に「スーパー繊維」と呼ばれるアラミド繊維の生産ラインを増設すると発表した。増設が完了すれば、アラミドパルプの生産量は既存の1500トンから3000トンへと増える。

ことし下半期の完成を目指し、現在年7500トンから1万5000トンへの増設を進めている。既に増設を終えた設備による生産量の約63%は契約が済んでおり、来年の工場稼働と同時に全設備を稼働させる計画だ。

暁星尖端素材は4月から、年産2500トン規模の炭素繊維生産設備を稼働させている。現時点での年産量は9000トンだ。2028年までに約1兆ウォン(約1019億円)を投資し、これを2万4000トンまで増強する計画だ。

また泰光産業は昨年、1450億ウォン(約147億7666万円)を投資。これにより2025年までに年産規模を3500トン分引き上げ、アラミド繊維の生産能力を5000トンへと拡大する計画を発表した。

業界の関係者は「スーパー繊維が売上高に占める割合は現時点で大きくはないが、今後は航空宇宙、電気自動車(EV)などの分野で市場拡大が見込める」と話した。

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