ランウェイに最初に登場したモデルは、男性用の伝統礼装であるトポ(道袍)を想起させるロングコートを着用した。このほか韓服のチマ(スカート)のふんわりとした感触が生かされたAラインドレス、韓服のコルム(結びひも)に着眼したシルクの帯がついた衣装が目を引いた。ソウル市を流れるハンガン(漢江)にいるウィンドサーファーやジェットスキーヤーが着用するスキューバダイビング用のウェットスーツなど、ソウル市の日常からインスピレーションを受けたスポーツウェアも披露された。
「グッチ」がアジアで初のファッションショーを行う地として韓国を選択した背景には、高級ブランドの激戦地をリードする意図があるとみられている。
米金融大手モルガン・スタンレーは報告書で、韓国人による昨年の高級ブランドの購入額は168億ドル(USD、約2兆3469億円)に達し、前年比24%増加したと推算した。1人あたりの購入額は325ドル(約4万5402円)で、米国や中国を抑え世界でもっとも高いことが分かっている。特に世界における「グッチ」の売上高のうち、韓国市場は9%を占めている。
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