中国・東営市、妻を車で何度もひいた男「日常的に暴力」…事件前日に妻は離婚決意＝中国報道

中国・山東省東営（とうえい）市の路上で、男が車で何度も妻をひき死亡させた事件で、妻の弟が「姉は夫から何度も家庭内暴力を受けていた」と語った。事件前日にも男は妻に暴力をふるっていたという。

この事件は今月26日午前10時20分ごろ（現地時間）に発生。道路上に倒れていた張某氏（38）を夫の王某（37）が車で何度もひいて死亡させた。この様子を映した衝撃的な映像がネット上に拡散された。

中国メディア「澎湃新聞」は死亡した張某氏の弟に話を聞いた。

弟は「姉はこれまでなんども王某から殴られていた。この1年半の間、（姉は）体に傷を負ったりして、殴られた後には泣きながら父に電話をかけてきていた。姉夫婦は家庭内暴力の問題で警察沙汰になったこともある」と明かした。

弟の話によると、事件前日、王某がまた張某氏を殴り、弟が姉を病院に連れて行った。この日の夜、張某氏は離婚の意思を明らかにし、この日はいとこの家に泊まった。翌日（26日）、張某氏は子どもの教科書や衣服を取りに自宅に行ってくると告げ外出する。しかし、その後張某氏は戻ってこず、家族のもとに警察から事件発生の連絡が入ったという。

張某氏と王某は結婚して2年ほどになり、お互いに離婚歴があった。張某氏には前夫との間に8歳になる娘が、王某には前妻との間に娘が1人いる。2人の間に子どもはいなかった。

弟は「事件発生後、こちらの家族と王某側の家族とでは連絡を取っていない。私たち家族は死者を慰め、（王某が）私たちに、社会に罪を白状することを望む」と語った。

現在、警察は王某を刑事拘留しており、調べを進めている。