血液で心筋梗塞を予測する技術を開発、診断製品の生産目指すクリノミクス=韓国(画像提供:wowkorea)
血液で心筋梗塞を予測する技術を開発、診断製品の生産目指すクリノミクス=韓国(画像提供:wowkorea)
ゲノム分析企業のクリノミクスは11日、蔚山科学技術大学(UNIST)ゲノムセンター、および蔚山大学医学部の心臓内科のシン・ウンソク教授チームと共同で、心筋梗塞と関連する6つの遺伝疾患の生体指標を検証したと発表した。

心臓麻痺の主要因である心筋梗塞に早期にかかる人と健康な人の血液を比較し、差が見られたDNAの変異を調査したものだ。研究チームはゲノムワイド関連解析(GWAS)を実施。その結果、1000人以上の韓国人を対象にしたGWASにおいて、クリノミクスが既に発見している初期の心筋梗塞と関連する85の遺伝子変異中6つが、韓国人2920人の新たな集団のGWASにおいても非常に高い関連性を示すことを検証した。クリノミクスはこのバイオマーカーを利用して、世界の人を対象に心筋梗塞の発病度を人工知能(AI)によって予測し、診断する商品を販売する計画だ。

今回の研究を率いたシン・ウンソク教授は「遺伝的な要因が大きい初期の心筋梗塞患者のゲノム分析で発見した生体指標が、60歳以上で発生する一般的な心筋梗塞でも検証できたという点に大きな意義がある。とくに心筋梗塞の再発、死亡率と関連した予後マーカーの候補が出たという事実は、心筋梗塞の初期診断だけでなく、予後の予測や精密な医療の一助になると期待する」と述べた。

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