朝鮮半島で帯状の集中豪雨…各地の累積降水量詳報=韓国(画像提供:wowkorea)
朝鮮半島で帯状の集中豪雨…各地の累積降水量詳報=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国の中部地方を中心に豪雨警報が発令され、チュンチョンド(忠清道)とキョンサンブクト(慶尚北道)の一部地域で1日で累積降水量が200ミリに達するなど、雨による被害が集中している。韓国気象庁では16日までに忠清圏南部とチョルラブクト(全羅北道))でさらに最大250ミリ以上の雨が降ると予想しており、さらなる被害が出ることが懸念されている。

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気象庁の地域別の詳細な観測資料を見ると、15日の午前0時から午後4時までの累積降水量は中部地方に集中している。さらに10分単位で観測資料を調べた結果、チュンチョンナムド(忠清南道)のコンジュ(公州)市では明け方に大雨が降り、この日1日だけで降水量が295ミリに達した。

忠清南道の公州やアサン(牙山)地域では3日間にわたり大雨が集中し、一部地域が浸水し住民が避難するなど、雨による被害を受けている。また、チュンンチョンブクト(忠清北道)のクェサン(槐山)ダムの水があふれて越流し、コンジュ(公州)市のジェミン(済民)川がはん濫した。チョンヤン(青陽)のチソン川の堤防も崩壊し始め、自治体が非常事態宣言を出した。

13日からこの日の午後3時までに累積で500ミリを越える雨が降ったところもある。忠清南道の青陽では561.5ミリの雨が降り、公州では496.5ミリの降水量を記録した。セジョン(世宗)とケリョン(鶏龍)にもそれぞれ469ミリと437ミリの雨が降った。忠清北道ではチョンジュ(清州)で460ミリ、ジェチョン(堤川)で410ミリ、槐山で392ミリ、ジュンピョン(曽坪)で367ミリの雨が降った。

全羅北道のイクサン(益山)市では、13日からこの日の午後3時までに480.5ミリの雨が降り、グンサン(群山)市で466.8ミリ、ワンジュ(完州)市で352.8ミリの降水量を記録した。このほか、慶尚北道のムンギョン(聞慶)で466ミリ、ポンファ(奉化)で345ミリの雨が降った。

韓国気象庁は16日までに忠清道とホナム(湖南)、慶尚北道の北部ではさらに最大250ミリ以上の雨が降るとみている。気象庁は「今後も多くの地域で大雨が予想されるので、河川でのキャンプなどを控えて低地での浸水と河川の氾濫や急流などに格別に注意してほしい」と強調した。

韓国の中部地方を中心に人命被害も続出している。救助当局によると、今回の豪雨による死亡や行方不明など人命被害は約20人に達している。慶尚北道だけでもこの日の午後3時時点で死者13人、行方不明12人、負傷者2人の被害が出ており、忠清道では死者5人、行方不明1人が発生している。
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